DATA
建築費
- 万円台
敷地面積
295.03㎡ (89.20坪)
延床面積
113.85㎡ (34.40坪)
間取り2LDK
家族構成
竣工年月〇年〇月
工法木造
CONCEPT
アメリカ赴任を終えて帰国が決まったTさん。赴任前に暮らしていた日本の家には息子家族を住まわせていたため、自分たちはすぐ近くで空き家になっていた実家を建て替えて住むことにした。「夫婦ふたり暮らしに、以前のような大きな2階建ては不要。アメリカで暮らしていた平屋がとても快適だったので、その家のイメージで新居を建てようと思いました」とTさん。新しい家に対する希望は大きく3つあり、ひとつは「明るく開放的な平屋にすること」。ふたつめは「自分たちが好きな間取りにすること」。こういう間取りはどうか、と提案されるよりも、「こういう家に住みたい」と自分たちがつくった図面を形にしてもらいたかった。そして3つめが「全館空調にすること」。アメリカでは全館空調が当たり前だったため、もうそれ無しでは暮らせなくなっていたからだ。これら3つを基本に、「アメリカで使っていた海外サイズの家具を使いたい」「夫婦一緒の時間も、それぞれの時間も快適に暮らせるようにしたい」といった希望をプラスし、間取りをつくりあげた。完成した家を見て、「3Dで見せてもらっていた素敵な家のイメージそのままだったことに驚きました。アメリカから持ち帰った家具が入ってさらにいい家になりました」と、満足されている
白×ブラウンの落ち着いたカラーでまとめた、上質感あふれるLDK。小屋裏を一部吹抜けにし、天井を高くしたことで、床面積以上の広さとのびやかさを感じさせる。南側の大開口と東側の3連の窓から入る自然光が白い壁に反射して、いっそう明るく爽やかな空間に。「このLDKは広々としていて息が詰まらないし、リゾートホテルにいるような気分です」とTさんもお気に入り
深く艶やかなえんじ色が目を引くキッチンは、背面のモザイクタイルも赤系でまとめてエレガントにコーディネート。料理中もコミュニケーションが楽しめるよう、オープンな対面式を選択。調理器具や食品などを出し入れしやすいように、背面の吊り戸棚を低い位置に設置するなど使い勝手にも配慮した。ダイニングセットはアメリカで使っていた思い出の品
南向きの大きな掃き出し窓と、東向きの3連窓に囲まれた、明るくさわやかなダイニング。「ダイニングテーブルで食事をしながら外を眺める時間が好き。庭の植栽や美しい青空を見るたびにうれしい気持ちで満たされます」とTさん
LDKの中心にあるテレビ台の背面は、壁のデザインを変えて広い空間を引き締めるアクセントに。すぐ隣には白を基調にモダンにまとめた和室を並べ、連続した空間として使えるようにした