DATA
建築費
- 万円台
敷地面積
252.19㎡ (-坪)
延床面積
267.76㎡ (-坪)
間取り
家族構成夫婦+子ども3人
竣工年月2014年2月
工法木造
CONCEPT
立地は丘の上の分譲地。南は竹林で東は市街、阿蘇を望む高台で、カーテンなしでも暮らせるほどの解放感がある稀有な立地。道路との高低差を活かし、ガレージと天井の高い1階空間を実現。ダイニング空間はスキップフロアとし空間をほのかに仕切るデザインとなった。全館空調を採用したため極力建具を排除した。結果としてとても開放的な内観。1階はパブリックなスペースで中庭もありとても開放的。2階はセカンドリビング、水回りを集中させた結果、家事動線が使い良い。皆が利用できるスタディーコーナーとセカンドリビングは床をカーペットで計画。柔らかく音も静かで居心地が良い。インテリアは白、グレーなど無彩色を徹底して用いたおかげで、建築の装飾は控え目な印象だ。「人」が主役で建築は脇役だ。しかしながら「シンプル」の連続がもたらしたのは、何とも贅沢でラグジュアリーな空間となった。照明計画にはこだわりが満載であり本当に美しい。
階段を上がると高台であり美しい空を感じながら玄関へと誘導してくれる。ガレージにはシャッターを備えているため家族用の通路も計画。雨に濡れないアプローチ。
玄関ホールから見える外のテラスは床の素材、タイル色彩を統一し、広がりを感じる工夫をした。2階のせり出した床には丘を望む浴室があり、開放的で視線も入ってこない。外部のスポットライトは屋内から景色を楽しむことを目的に設置した。
玄関はいたってシンプル。仕切りもなく、玄関そのものがリビング一部。視線の抜けを意識して空間構成を試みた。スチール階段がかっこいい。造作家具で統一し、家具の面材も艶あり白色を採用した。
高い天井のリビングとダイニングの天井高さを揃え空間の一体化を図った。壁は塗壁。凹凸の素材感を活かすために間接照明を用いた。内装が白で統一されているため光は反射。電球は少な目でも十分に明るい。