DATA
建築費
- 万円台
敷地面積
-㎡ (-坪)
延床面積
102.27㎡ (-坪)
間取り4LDK
家族構成夫婦+子ども1人
竣工年月2020年10月
工法木造
CONCEPT
「いつかは一戸建てを建てたい。それも、生涯にわたって安全に暮らせる平屋がいい」と考え、結婚前から広めの土地を用意していたKさん。結婚後、妻の妊娠を機に家づくりを開始した。何より重視したのはデザイン性。外観には特にこだわり、「片流れ」「切妻」「寄棟」の3つの屋根形状を組み合わせることで、ダイナミックで若々しいデザインに。外壁は、質感が気に入っていた吹付塗装にし、色はサンプルを3回もつくって確認。伝統的な平屋の意匠を採り入れながらも、軒天やケラバ、鼻隠しを木調シートで仕上げるなど、モダンでスタイリッシュな平屋を完成させた。30坪の中に回遊式の動線を収めた間取りは暮らしやすく、「3回建てないと満足できる家はできない、とよく言われますが、私は1回目で十分。『こうしていればよかった』という点が何もありません」と満足するKさんだ。
家族の生活の中心になるリビングは、できるだけ広く開放的に。リビング入り口の扉には、天井まで高さがある「ハイ建具」を使い、照明をすべてダウンライトにすることですっきり広々とした印象に。30坪の延床面積で「広すぎないから動きやすく、それでいてゆったりとした開放的な住まい」をつくりあげた
「リビングから眺めるテラスと庭が一番のお気に入り。東南が開けているので、朝日が入ってくるところを見られるのが結構いい」とKさん。開放感を出すために、リビング部分のみ折り上げ天井にし、2400mmの天井高を2580mmまで広げた。露出した梁にはクロスを巻いて、空間を引き締めるアクセントに
対面式キッチンは、「子どもの遊び場にもなる隣の和室と、正面のリビングダイニングの両方を見守ることができるように」との妻の希望で採用。また、写真右手奥の洗面室につながる扉を付けたことで、アイランドキッチンのような回遊式の間取りになっている。リビング・ダイニング・洗面・キッチンをくるくると移動できる、共働きのふたりに優しい間取り
夫婦ともに実家が近いため客間は不要と考え、和室はキッチンのすぐ横に配置。子どもが小さい間は遊んだりお昼寝している様子をキッチンから見守れるように、また、家族がごろんとくつろげるプライベートスペースとした。南向きの道路側壁面には横長の窓を2列並べて、プライバシーを守りながら採光を確保した